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市史編さん草子「市史で候」 六十の巻 「今に残る清瀬の小字」

更新日:2019年08月29日

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六十の巻:「今に残る清瀬の小字」【令和元年7月26日更新】

 字名 『清瀬市史』より 容量小

清瀬に多くの小字(こあざ)があったことは、「市史で候」十八の巻「町名変更の歴史」でご紹介しました。

右は、昭和48年刊行の『清瀬市史』に掲載されている小字を示した地図です。
 

団地の名前になった「台田」のように、今でも目にする小字もありますが、他の小字はどうでしょうか。

 
知らず知らずのうちに目にしているようなことはないのでしょうか?


気になって調べてみました。
 


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まず、交差点の名前を調べてみました。

地図とにらめっこして数えたところ、市内の交差点で地図上に名前が記載されていたのは全部で33か所。
うち5か所は市境にあります。

しかし、小字そのものの名前がついた交差点は見つかりませんでした※1


次にバス停の名前。

路線図とにらめっこしながら数えてみれば、きよバスのバス停は30、西武バスのバス停は58ありました。
きよバスでは小字がついているバス停は見つかりませんでしたが、西武バスのバス停で、ついに4つ確認できました。

「下戸」「下田」「台田」「畑川原」。

いずれも柳瀬川通りにあるバス停です。
柳瀬川通りを通るバス路線は昭和41年、清瀬駅と清瀬町役場を結ぶために開設されました。
バスを通すために、柳瀬川通りは拡張工事が行なわれており、この時初めて清瀬駅と町役場がバスでつながりました。
翌昭和42年に旭が丘団地が完成すると、清瀬駅から柳瀬川通りを経由して旭が丘団地へ向かう路線も新設されます。


小字の名がついたバス停がある地域の町名整理が行なわれたのは、昭和45年。
バス路線の開設が町名整理によって小字がなくなる前だったために、バス停の名前として今に小字が残っているのかもしれません。


続いて確認したのは、遺跡の名前。

清瀬市で「~遺跡」あるいは「~遺跡群」と名前が付けられているのは、12箇所。
そのうち8箇所は、小字の名前が付けられていました。
6割以上という高い割合です。
更にバス停と違って、遺跡の命名は町名整理後でも小字が使用されています。
      

遺跡の名前(太字が小字の名が付けられている遺跡)
野塩外山遺跡 野塩前原遺跡 野塩西原遺跡 野火止野塩遺跡
金山道遺跡 中里東光院遺跡 中里上新田遺跡 清戸下宿遺跡
下宿強清水遺跡 伊勢遺跡 下宿内山遺跡 中里下戸遺跡


遺跡の名前には、より範囲が限定された地名を使うことで、どこにあるのか分かりやすくするために小字が使われているようです。
また、古い地名は地形や土地の用途を示している場合があり、遺跡の立地を理解する助けになるので、小字ばかりでなく、時には古くからの通称を付けることもあります。

ただ遺跡の名前を普段目にすることは、なかなかありません。


他にはないかと探してみれば、もっと身近に小字が使われているものがありました。

それが公園の名前です!

最後は『清瀬市 市民生活便利帳』(2018年保存版)とにらめっこしました。
公園施設一覧表に掲載されているのは、都市公園4、都市公園以外の公園(公園)24、都市公園以外の公園(児童遊園)71、遊び場・広場5、ポケットパーク28。
今回は便宜上、これらをまとめて公園と呼ぶことにします。
公園の合計は、132。
そのうち、実に29か所に小字が使用されていました!
せっかくなので、以下にご紹介します。

現在の町名 公園名 由来と思われる小字   現在の町名 公園名 由来と思われる小字
旭が丘 旭が丘松原児童遊園 松原 中里                 下田児童遊園 下田 
旭が丘松原北児童遊園 下田南児童遊園
旭が丘松原南児童遊園 中里金山道児童遊園 金山道
旭が丘台田原児童遊園 台田原 中里下戸児童遊園 下戸
下宿 清瀬内山運動公園 内山 中里山戸広場 山戸
下宿内山ポケットパーク 中里山戸児童遊園
内山ポケットパーク 中里見中ポケットパーク 見中
下宿貝戸児童遊園 貝戸 中里宮前児童遊園 宮前
台田運動公園 台田 中里上新田児童遊園 上新田
下宿台田ポケットパーク   下清戸          下清戸道東ポケットパーク * 下宿道東
下宿台田児童遊園 下清戸北浦ポケットパーク 北浦
野塩 野塩西原児童遊園 西原 下清戸北浦西ポケットパーク
西原北児童遊園 大山道児童遊園 * 大山道西
野塩前原ポケットパーク 前原 神山公園 * 神山道西
元町 芝山児童遊園 芝山      


こうしてみると、小字を使った公園名がある地域とない地域とが分かれているのが見て取れます。

市域南部と志木街道沿いの地域にはほとんどありません。

駅の南側で使われていないのは、他と小字や大字が重なっていたりして分かりにくいからではないでしょうか。
そもそも、最初の町名整理で「松山」「竹丘」「梅園」という新しい町名ができたのは、そうした分かりづらさを解消するためでした。

また、志木街道沿いの地域の小字は、「西堀道東」や「所沢道西」のように道の名前から来ているものがほとんどで、そのために公園の名前には付けづらかったのでしょう。


それぞれの公園名を名づけた経緯の詳細は分かりません。
そのため断言はできないのですが、表中に*印を付けた下清戸の公園は、付けにくかった小字名に手を加えることで公園名に使ったのではないかと推察しました。

「大山道児童遊園」。
これは「大山道」という小字から「西」を除き公園名に使用しています。

「道」部分も除いたのではないかと考えたのが、児童センターのある「神山公園」は、小字が「神山道西」。
実は「神山(こうやま)」は東久留米市にある地名です。
神山公園の場合、小字は神山に行く道の西側の地域を意味していたのが、「神山」部分だけが公園名に採用されているのではないでしょうか。

道の行先が抜けたと考えたのが、「下清戸道東ポケットパーク」です。
公園があるのは、現在の下清戸五丁目。
昔の地名では、大字は現在の町名と同じ「下清戸」で、小字は「下宿道東」でした※2
「下清戸にある、下宿へ行く道、その東側」という情報のうち、「下宿」部分がすっぽり抜けた形で、現在の公園の名前になっているのではないかと思われます。


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以上、今に残る小字の数々でした。

まだ他にも小字が使われているものがあるかもしれません。
見つけたら、是非ご一報ください。



※1 「台田団地入口」のように、小字の入った建物や施設の名称が交差点の名前に付けられている場合は除く。バス停の名前や公園の名前でも同様。

※2 冒頭の昭和48年刊行の『清瀬市史』掲載の地図では、「下田道東」と記載されているが、正しくは「下宿道東」。

参考資料
  清瀬市史編纂委員編 『清瀬市史』 清瀬市 昭和48年
  『ゼンリン住宅地図 東京都清瀬市』 株式会社ゼンリン 平成30年
  西武バスホームページ(西武バス路線図)
  清瀬市ホームページ(きよバス路線図)
   『清瀬市 市民生活便利帳』(2018年保存版) 清瀬市 平成30年



 




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