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市史編さん草子「市史で候」 四十三の巻 「清瀬の象徴」

更新日:2019年04月25日

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四十三の巻:「清瀬の象徴」 【平成29年11月30日更新】

清瀬を象徴するものといえばなんでしょうか。
⼈それぞれ思い浮かべるものは異なるのでしょうが、例えばこんなものがあります。

市章
市の花・市の⽊・市の⿃

今回は、こうした清瀬の象徴が、いつ、どのようにつくられたのかを掘り下げてみていきたいと思います。


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まずは市章を⾒てみましょう。

現在は「市章」と⾔いますが、実はできた時は「町章」でした。
理由はもちろん、清瀬町の時代に制定されたからです。

昭和36年(1961年)3⽉25⽇号および4⽉25⽇号の「町報 きよせ」に、町章の応募を呼びかける記事が掲載されています。

この年は清瀬町になって七周年。
村から都市へ移りゆく中で「清瀬町を象徴するもの」という条件で募集し、応募資格には制限を設けませんでした。
結果、集まった作品は全部で204点。
そのうち59点が清瀬居住者、145点が清瀬外の居住者で、⼊賞を⾒事勝ち取り「町章」に選ばれたのは岐⾩県の⽅のデザインでした。

その形は「キヨセ」の「キ」の字を図案化したもので、円形は団結と平和を、中央の線は発展⾶躍を表しています。市章
そして単純明快でスッキリしており、安定感があることから選ばれました。

以後、「町報 きよせ」の⼀⾯に印刷されるようになったこの「町章」は、昭和45年(1970年)に清瀬が町から市になった際も受け継がれ、「市章」として広報紙を始めとした様々なところに組み込まれています。


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⼀⽅、「市の花」「市の⽊」「市の⿃」は、清瀬町時代にはなかったものです。

「市報 きよせ」昭和47年(1972年)12⽉15⽇号の⼀⾯でこんな呼びかけがなされています。

「市の花 市の⽊ 市の⿃をきめる アンケートにご協⼒ください」


この市報には、応募のためのハガキがついており、それぞれの候補の中から、これだというものに丸を付けて送れるようになっています。

アンケートをとった背景には、当時の清瀬市が置かれていた状況が⼤きく関係していました。

昭和30年代半ばから、清瀬にも都市化の波が押し寄せ⼈⼝は⼗年間で三倍に急増する⼀⽅、雑⽊林は減少し、光化学スモッグなどの公害が発⽣しました。
失われていく緑を何とか残さなければならない。
そんな思いから、昭和47年に「みどりの防衛計画」が作成され、その計画の⼀つにあったのが「市の花」「市の⽊」「市の⿃」を指定することでした。

市報の記事にはこう書かれています。

「市⺠のみなさんから、市の花、⽊、⿃を選んでいただき、そしてこれらを市の指定として、市⺠が結婚、誕⽣、⼊学などの慶事を記念する記念植樹をしたり⽇常⽣活のなかに浸透させ、失われつつある⾃然を呼びもどし、回復しようと考えています」

では、どんな候補があったのでしょうか。
以下がその候補です。

市の花 … アジサイ コブシ レンギョウ コスモス ハナミズキ ハギ キク タマスダレ カンナ サザンカ
市の⽊ … ケヤキ コブシ シラカシ クロマツ イチョウ マテバシイ
市の⿃ … キジバト オナガ コジュケイ ホオジロ ムクドリ シジュウカラ
サザンカ
これらの候補によるアンケートの結果を基に、選定委員が最終的に選んだのが、現在の市の花サザンカ市の⽊ケヤキ市の⿃オナガだったのです。

「市報 きよせ」昭和48年(1973年)3⽉15⽇号に選定理由が記載されています。
オナガはキジバトとその座を争ったようですが、雑⽊林を⾶ぶ姿が美しいことや、多くの市⺠から親しまれているという点で選ばれました。

緑を守るという「みどりの防衛計画」の主旨の下、ケヤキは公園の⽊や街路樹に適していることなどが、サザンカは増植がしやすいということなどが、ポイントになったようです。オナガ

けやき通り
市の⽊が決められた2年後の昭和50年(1975年)の市報は、都市計画道路の⼀部完成を伝えていますが、清瀬駅から伸びるこの道路の歩道脇には、市の⽊となったケヤ
キが植えられています。
そして更に5年ののち、市制10周年となる昭和55年(1980年)、ケヤキが植えられたその道路は「けやき通り」の愛称が付けられ、清瀬のメインストリートとして親しまれています。


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ケヤキが⾊づき、サザンカが花開く季節ということもあって、今回はそんな清瀬の象徴がどのように決まったのかをみてきました。
今回取り上げなかった象徴についても、いずれまたご紹介したいと思います。

<参考⽂献>
「町報 きよせ」 昭和36年3⽉25⽇号・4⽉25⽇号・7⽉15⽇号
「市報 きよせ」 昭和47年12⽉15⽇号・昭和48年3⽉15⽇号・昭和50年5⽉15⽇号
 

 




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